- 2019年11月5日(火)
昨年のことになりますが、お世話になっているお客様のご厚意で、チューニング用のエンジンをサポートして頂きました。
そしてついに来年に向けて新たな挑戦のためにエンジン製作をスタートいたします!
パワーを上げても折れないコンロッド、ハイブーストにも耐えうるピストン、そしてピストンリング、それらを受け止めるためのシリンダーブロック加工
もちろんシリンダーヘッドにも手を加えます。燃焼室はターボエンジンらしい形状に変更、シートリング付近に段差があるようなので拡大研磨、シートカットとバルブ研磨
ポート研磨は今回は見送ります。
ではヘッドカバーを外してみましょう。
S07Aはカムシャフトでロッカーアームを介してバルブの開閉を行っています。そしてバルブクリアランスの調整は油圧式ラッシュアジャスターを使用しています。ラッシュアジャスターはエアかみしてしまうと正常なバルブクリアランスを保てなくなるために、
当店ではエンジンオイルは5w30よりも上のオイルをおすすめしています。
ボルト類は小分けしてジップロックで保管します。
他のパーツも分けてビニール袋に入れます。
ピストンとクランクシャフトも外した写真です。写真右側に見える穴はピストンクーラーの取付部分です。
ノズルがついていて下からピストン裏側にオイルを吹いて、潤滑と冷却を行っています。
今回はクランクシャフトも3Dラッピングするので、シリンダーブロックにもう一度組み付けて加工に出します。
フリクション製のピストンとコンロッドも入荷したしブロックが加工から戻ってくるのが楽しみです!
その間にヘッドを仕上げていきます。次回はヘッド加工編です。