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エスロク エンジンO/H(ブロック編)

2020年2月3日(月)

少し時間が開きましたがシリンダーブロックも組んでいきます。

S07Aはコンロッドが非常に細く、おおよそ100馬力(生馬力)で曲がってしまい最悪は折れてブロックを突き破りエンジン全損になってしまいます。

今回のエンジンに使用するコンロッドはフリクション製です。

ピストンピンはフルフローになっています。

コンロッドボルトは純正よりも太くなり、締め付けトルクも上げることが出来ます。このくらいだと安心出来ますね!

そしてピストンもフリクション製でタイプRを選択しました。

 

 

純正のピストンは燃費を重視するあまり、ピストンリングがあまりにも弱い。そしてリング合口が広すぎる。だから30000キロくらいからブローバイが増えてくるんです。

ブーストアップしても隙間から圧縮が漏れちゃうわけです。

素晴らしい仕上がりです。

そして軽い!

クランクシャフトもジャーナルを3Dラッピングしました。

ブロックの加工はピン打ち、専用面研

これで高回転でもシリンダーを動かないように保持してくれるでしょう。

このエンジンに使用するタービンは専用のアダプターがないとヘッドに取付することが出来ません。アダプター内径をガスケットいっぱいまで広げたので、ヘッドのエキゾーストポートもガスケットサイズまで拡大研磨しました。

これでエンジンも完成しました。

 

今までインタークーラーは純正でWSで水を噴射して吸気温度の上昇を抑えていました。でも今回使用するタービンではさすがにきついと思いインタークーラーもオリジナルで製作しました。

水冷インタークーラーです。

コアとタンクを兼用することでコストを抑えました。

入口は50φ、出口も50φ、シリコン異径エルボーホースを使用することで、当店のスーパーサクションキットにも取付することが出来ます。

コアは低圧損タイプを使用しているので、ブーストのレスポンスも素晴らしいです。純正インタークーラーからの変更で、EVC6の設定を下げなければならないくらい変化がありました。入口の拡大も確実に効いていますね。

リークチェックのために専用のツールも製作しました。ホイールのエアバルブを使用しエアゲージで内圧を確認出来ます。インテーク側は2.0キロ、冷却水側はラジエターキャップの開弁圧0.9キロでチェックしました。

水冷インタークーラーはエンジンとは別に冷却するので、専用ポンプ、ラジエターもセットです。

ポンプは信頼のボッシュ製を選択、ラジエターはとりあえずエンジン後方に設置してテストします。

2/8のCROSS走行で現在の100馬力仕様でサーキットテストしてきます。

水冷インタークーラーは今後販売も考えて、ラジエターステーなども順次製作していきますよ!

 

次回のブログはサード製のポンプなどを使ったオリジナルフューエルアップグレードキット取付か、次期タービンのことを書いていきますね。